AWS Network Load Balancerにリスナー規則が登場——カスタムルーティングの新時代
ソースIPに基づくトラフィック制御がNLBでも実現可能に
NLBにリスナー規則が追加された背景 AWSのロードバランサーは大きく3種類に分類される。HTTP/HTTPSトラフィックを扱う Application Load Balancer (ALB)、TCPやUDPなどのレイヤー4通信を担う Network Load Balancer (NLB)、そして旧世代の Classic Load Balancer だ。 ALBとNLBの機能格差 ALBはリスナー規則(Listener Rules)を長らくサポートしており、パスやホストヘッダー、HTTPメソッドなど多彩な条件に基づいてトラフィックを振り分けることができた。一方のNLBはシンプルな負荷分散に特化しており、条件付きルーティングの柔軟性では大きく後れを取っていた。 なぜ今このタイミングか 近年、マイクロサービスやマルチテナント型アーキテクチャの普及に伴い、レイヤー4レベルでも「接続元によって処理先を変えたい」というニーズが高まっている。社内トラフィックと外部トラフィックを別々のターゲットグループで処理したい、あるいはパートナー企業のIPレンジだけを特定のバックエンドに誘導したい、といったユースケースがその代表例だ。ALBを使えばよい場合もあるが、超低レイテンシーが求められるアプリケーションや、TLSパススルーが必要なワークロードではNLBが選ばれる。その制約を解消するための機能追加が今回
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