Cloudflareが刷新するキャッシュ制御——Cache Response Rulesの意義
オリジンレスポンス後にヘッダーを操作できる新機能が、何を変えるのか
キャッシュ制御の「ラストワンマイル」問題 Webサービスのパフォーマンス最適化において、CDNのキャッシュ戦略は長年にわたって重要な課題であり続けてきた。コンテンツをエッジにキャッシュすることでオリジンサーバーへの負荷を下げ、ユーザーへのレスポンス速度を高める——この基本的な仕組み自体は広く普及しているが、細かい制御となると話は別だ。 「どこ」でヘッダーを操作するか、が問題だった これまでCloudflareを含む多くのCDNサービスでは、リクエスト到達時(上流)やオリジンへの転送前にヘッダーを操作することは比較的容易だった。しかし、オリジンがレスポンスを返した後、Cloudflareがそれをキャッシュに書き込む前という、非常に限定されたタイミングでのヘッダー操作は難しかった。 このタイミングが重要な理由は、オリジンが返す Cache-Control や Vary などのヘッダーを、エッジ側の都合に合わせて上書きしたいケースが多いからだ。たとえばオリジンが意図せず短い max-age を返してしまう場合や、不要な Set-Cookie ヘッダーがキャッシュキーに影響してしまうケースなどが典型例として挙げられる。 今こそ「精緻なキャッシュ制御」が求められる理由 マイクロサービス化やAPIファーストアーキテクチャの普及により、オリジンサーバーの実装を都度変更することへのコストは高まって
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